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おみやげどうしよう?【vs日本にいる日本人】

 日本に帰国するとなると避けては通れないのが日本に持って帰るおみやげです。
 今春上海に赴任されてきた方が商談後に「ところで帰国するときにどんなおみやげを買って行かれます?」と尋ねてきました。「相手にもよりますが、誰にあげるんですか?」と私。
 「いや、誰ということはなくて、友人とか会社の同僚とか。」うーん、それが一番難しいね。お客さん。

 私は中国で欲しいモノがあまりありません。買い物は大好きなんですが「欲しいものがない!」「カネを使いたい!」と妙なフラストレーションがたまります。そのただでさえ欲しいモノがない中国で、人様が欲しがるような果たしてあるだろうか?しかも友だち/同僚レベルですから、あんまりカネをかけずに。
 しかしせっかく人にあげるものならば、なるべくかさばらなくて珍しくて長持ちして使い勝手がよくて喜ばれて相手の負担にもならずまああなたってセンスがあるわ次はもっとたくさん買ってきてねほかの人にもあげたいからと思ってもらえるモノを探したいなんて思いますが、それはどだい無理な話というものです。

 無理でもそこを考えれば最初に思いつくのは中国超定番ですが、お茶とお菓子とパンダです。
 でも中国茶は好きな人には喜ばれるけれど、分からない人には難しいし、人には好みというものもある。お菓子も「ライチキャンディー」や「サトイモチップス」あたりは日本人好みとは思うけれど、あまりに安っぽく見えるので、喜んで口に入れてもらえるかどうかアヤシイ。味もだけど安全性とかやはり日本のお菓子に敵わない。
 かと言って今さらパンダのぬいぐるみやタオルハンガーなんかもらったところで、喜ぶ人がいるとは思えない。難しいですね。

 中国みやげ隠れ定番ですがDVDなんてゆー手もあります。TVアニメなら「鉄腕アトム」から始まって「アルプスの少女ハイジ」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「ルパン三世」「うる星やつら」「スラムダンク」「攻殻機動隊」「ポケットモンスター」「ONE PIEACE」などありとあらゆるものが一セット30元から。もちろんルパンの最終回はいつ見ても感動します。

 アニメの映画もあります。宮崎駿のジブリセットは「カリオストロの城」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」から「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」まで、誰も要らない「平成たぬ(ry」まで全部入って100元。
 「ハウルの動く城」だけ別売り9元。私は最初の方だけ観ましたが映画館隠し撮りバージョンだったので、途中で目と頭が痛くなりました。画面を横切る誰かのアタマのシルエットもあるし、臨場感たっぷり。違うだろ、バカ。

 またTVドラマもよりどりみどり。昔のトレンディードラマから「ウォーターボーイズ1&2」「白い巨塔」、「利家とまつ」みたいなNHK大河ドラマもあります。一セット50元くらいから。
 邦画なら黒澤「七人の侍」や小津「東京物語」から始まって最近のヒットは「スイングガールズ」、洋画だって「ローマの休日」「荒野の七人」から「スパイダーマン」「少林サッカー」どれも日本語字幕スーパー付リージョンフリーで一枚8.5元。
 でもひとつだけ難点があってほとんどみんな海賊版ですから、日本に持ち込み禁止!です。あれ?みやげになってねーよ。

 予算に余裕があれば『Simply Life』や『舒芸』に代表されるシノワズリショップ。永嘉路にあったフランス人女性オーナーの店はなくなってしまいましたが、まだまだ上海中に点在しています。
 昨年のヒットは『舒芸』にあった定期券入れ。日本でもかざすだけの『Suica』が普及したおかげでケースに入れたまま改札が通れるようになったんですね。シノワズリなデザインが東京の女性社員にウケていました。ちなみに上海にも『交通カード』がありますが、上海小姐はバッグごと「うりゃー」ってカンジで改札にかざしています。ただこれもハイテク立国日本は来年にも『モバイルSuica』導入で要らなくなりそう。。。

 超定番の友誼商店なんかも行きますが、茶器、筆や硯、麻雀牌など定番リクエストを買うならともかく値段は高いし商品に新鮮味もない。おまけに似たようなモノが花鳥市場でも手に入る。しかし花鳥市場にあるモノはやはりどことなく安物っぽい(実際安物なんだけど)・・・とまあ、こんなカンジです。

 私もいまだにおみやげにはアタマを悩ませますが、冒頭の彼にはこう答えておきました。
「もし美術館や図書館、博物館のショップを覗いたことがなければ、一度行ってみてはいかがですか。」
 例えば上海博物館のショップ。入り口は狭いけれど奥の階段を下りればもうひとつスペースがあり、意外と広く感じます。収蔵品にちなんだステーショナリーや小物などが値段もそこそこで手に入ります。評判が良かったのは収蔵美術品を模した書類ホルダー、極小絵皿、一筆箋、マグネット、しおりの順でした。
 行ったことのなかった人は帰国前にどうぞ。わざわざ入場料を払って博物館の中に入らなくても、売店には直接入れます。


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コメント 7

小桜

どれも充実した記事ばかりですね!
おみやげの話、私が北京にいた数年前と状況は変わらないみたいですね。映像商品の種類の多さにはびっくり。タイトルだけで楽しませて頂きました。当時はVCDが主流でしたが、今ではDVDがメインなんですね…。
上海博物館のミュージアムショップは私も気に入っています。グッズも充実しているし、レプリカも骨董市場より質がいいですね。
また楽しい記事を楽しみにしています。
by 小桜 (2005-06-16 21:34) 

Tobermory

小桜さん、こんばんは。小桜さんのような専門家に褒めていただけるとは恐縮です。映像関係では今でもVCDを扱うお店は多くありますが、やはり主流はDVDに移っているようです。10元でOffice日本語版などPCソフトなんかも見かけますが・・・ちょっとこわいですね。
by Tobermory (2005-06-16 22:54) 

謎のお局

ぐはぁ!海賊版ですね(汗)
『白色巨塔』このあいだテレビでやってました。
まんまじゃないか!と思わずこけそうになりました。先行者のプラモとかは
売っていないんですか?まあかなりマニアック?だしブームがさって
久しいですが…。
by 謎のお局 (2005-06-16 23:22) 

あおい

こんばんわ。
私はまだ一度しか帰国していないので、まだそれほど頭は悩ませていませんが、前回の北京駐在時には相当悩みました。7年いても、お土産の質、種類などあまり変わらなかったものですから。最後はチョコレートばかり買っていた気がします。しかも合弁の。(パッケージの漢字狙い)
あとはお茶で、箱入りのは買わず、お茶屋で50グラム程度の量を一つずつ包んでもらい、紐で縛って「それらしく」してもらっていました。

駐在が長くなると、悩みそうです。ちなみに私はボトルカバーが大好きです。
by あおい (2005-06-17 01:57) 

くま

欲しいものがない。。。同感です。
現在の土産希望ナンバーワンは、ゼクシオフルセット(ゴルフクラブ)なんですが。。。あっ、土産って言うより、お金は出すから買って来て~っていうものでした(; ̄ー ̄A
オイラの場合、8回/年に帰国するので、土産は気が向いた時だけになっちゃってます。ジャスミンティー・財布・時計・パターくらいかな・・・
本物は。。。ジャスミンティーだけ^^;
チビくま2号は、栗チョコが好きです。空港で売ってる物で、メーカーは限定です。他のメーカー買ったら不味い!って^^;
そういえば、昔。。。”栗”っていうチョコレートありましたよね~
まだあるのかな?
by くま (2005-06-17 09:39) 

param

楽しく読ませてもらいました!仕事時代ストレスがたまり、大金(?)持ってデパートに行ったのは良いですが、買いたいものが無くかえってストレス倍増したことがあります!(泣)。今はお茶が趣味な方には中国茶を、その他ウケれば良い人には「天津甘栗チョコ」や「天津甘栗羊羹」などなど(笑)。
by param (2005-06-17 10:38) 

Tobermory

>謎のお局さん、先行者のプラモがあったら絶対買いますね。ウチの玄関防衛隊に採用します。

>あおいさん、あおいさんのblogで紹介されていたボトルカバーを見て、「ああ、意外ときれいなものだなー」と認識を改めたことを白状します。パッケージの漢字狙いという感覚も失いつつありましたが、初めて見る人には新鮮でしょうね。

>くまさん、年8回の帰国は羨ましい限りです。私は島流し状態に近いので、帰国は一大イベントになっちゃってます。

>paramさん、そのストレスとストレス倍増状態、とってもよく理解できます。中国で気持ちよくストレスが発散できること自体が奇跡ですもんね。
by Tobermory (2005-06-17 21:06) 

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