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5,000pv到了!謝謝大家!

 4/23から始めたこのblogがとうとう5,000pvを超えました。

 延べ人数ですが、始めた頃はこんなに多くの人に読んでいただけるとは思ってもいませんでした。このblogを訪れてくださったすべての方に感謝します。今は当初考えていたものと若干違うものになっていますが、あまり難しく考えず、書きたいときに書きたいことを書かせていただいています。

 せっかくの区切りですので、今日はいつもの中国ネタではなく、ちょっと自分のことを。

Saki: The Complete Saki (Penguin Twentieth-Century Classics) まず名前の『Tobermory』ですが、これは19世紀のイギリスの作家サキ(本名ヘクター・ヒュー・マンロー 1870 - 1916)の小説に出てくる「ヒトの言葉をしゃべるネコ」の名前です。

 この人の短編は面白いです。原文で読めれば最高ですが、和訳なら絶版になってしまいましたが中西秀男訳をお薦めします。

 同時代のアメリカの有名作家に『賢者の贈り物』や『最後の一葉』で有名なオー・ヘンリー(本名ウィリアム・シドニー・ポーター 1862-1910)がいますが、個人的には彼よりワンランク上のストーリーテラーだと思っています。

 また現在のプロフィールの写真ですが、見にくいので大きなものを貼ることにします。

 上海にある『豫園』から晴れた空を見上げた図です。

 これからもどうぞよろしくお願いします。


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中国人の就職感覚

 転職が当たり前の中国では、日本よりも転職というものに対して社会が寛容です。すなわち転職する人間側、受け入れる会社側ともども転職しやすい環境にあるということです。日本式の長期雇用とどちらがいいのかは分かりませんが、日本に比較して転職の選択肢が多いということは感じます。

 中国人の就職観念はひとことで言うと「会社と個人の雇用契約」です。お互い五分の契約ですから、お互いが常に僅かな有利性を求めます。

 例えば野球のメジャーリーグ選手の契約更改などで年俸と契約年のほかに「出来高払い」とか「タイトルボーナス」、細かいところでは「移動手段はファーストクラス」というところまで決められているというニュースが流れたりしますが、アレと同じことを普通のサラリーマンレベルで求めていると考えてくだされば分かりやすいでしょう。
 彼らにとって会社はただの所属する野球チームに過ぎません。チームの経営がどうなろうが来年潰れようがそれは知ったことではないのです。代理人がいないので、自分で自分の能力を売り込んでなるべく高く買ってくれるチームに移籍するだけです。彼らは純粋なプレイヤーなのです。

 もちろん彼らにとっても自分がどんな能力を持つかということは、即受け取ることのできる報酬に跳ね返ってきますので、自分のキャリアアップは最重要課題のひとつです。従って若い人が勤務後に夜間大学やビジネス専門学校に通ったりすることはごく普通のことです。

 さらに彼らにとっては雇用そのものが契約ですから、極めてドライに、その会社と雇用契約を結んでいる間にどれだけ自分のスキルアップを会社から引き出すことができるかということを考えます。もちろん会社側としても短期間で辞められては困りますから、彼らに仕事を通じてスキルアップの場を提供して、勤続意欲を維持させていかなければなりません。

 先日も以前に私の会社の製品を納入した顧客から「再度機器講習を行って欲しい」と問い合わせがありました。私は「またか」と思いましたが、こういうときのためにあらかじめ先方とは契約書を交わしています。「お引き受けいたしますが、契約通り追加講習費用は1名につき○○ドルです」。

 中国では会社のカネで受けられる講習には希望者が殺到します。この知識がある、その機器が扱えるというのは個人のスキルになるからです。やがてその会社で得られるスキルを全部吸収し終われば、彼らはキャリアアップして転職していきます。そして新たに入った人材がスキルアップを求めて講習を受けに来るのです。こちらとしても顧客内部の人材が入れ替わる度に無償サービスで講習をしていては赤字ですから、追加講習の費用はきっちりと設定することにしています。


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ビジネス通訳

 ずいぶん前のことになりますが、日本語が分からない中国人の総経理(社長)が日本で行われる販売会議に出席するときに、通訳のことで本社ともめたことがありました。

 私の主張は「現地事情に詳しいこちらの通訳(スタッフ)を同行させるべき」に対して、本社の主張は「費用がもったいない。本社にも経験は浅いが中国語通訳はいる。大丈夫だ」でした。結局本社の主張に押されて中国人総経理だけ日本に行かせたのですが・・・。

 結果は私の想像通り惨憺たるものでした。総経理は何もおっしゃいませんでしたが、言いたいことの半分も相手に伝わらなかった悔しさがありありと見て取れました。

 おまけにその総経理出張直後に本社からは膨大な量のフォロー依頼がやってきました。以下は本社から来ていたメールです。

 先般、○○会議で総経理が説明を受けられたパワーポイントの原稿を整理しました。先方による日本語の説明をAさん(本社通訳)が通訳しましたが、完全な理解が得られたか分かりませんので送付します。できれば、Bさん(現地通訳)が翻訳してくれれば有り難いのですが、如何でしょうか。
 添付の資料を参照頂ければ・・・

 以下長々と続くので割愛しますが、添付ファイルも含めると膨大な量でした。読めば読むほど本社の主張に屈した自分の至らなさに腹が立ちました。
「Bさんが翻訳してくれれば有り難い」とは、Bさんだったら良かったのに、ということですね。「大丈夫だ」と主張した本社からこれでは、どんな出張だったのかという思いが残ります。

 通訳はヒトとヒトをつなぐパイプです。その優劣は電話線とADSLに例えてもいいかもしれません。
 私自身も簡単な日常会話では通訳をこなしますが、各分野の専門家やエキスパートが集まって、それぞれが専門知識や最新情報を伝え合い重要事項を検討する会議においては、無理です。
 例えば市場の様子、人名や固有名詞をはじめ、経緯、財務諸表、技術課題に至るまで膨大な知識の上に発言に対する理解力と語学力が求められますので、どれかひとつでも欠けていては満足な通訳は無理でしょう。

 仮に全て日本語で行われたとしても、部外者には何を言っているのかちんぷんかんぷんです。それほど仕事や業界に精通した通訳というのは貴重品です。

 さらに基本的なことですが通訳としての資質を備えていること。例えば日本からのお客さまに対して中国人が「いつこちらへいらっしゃいましたか?」と尋ねて、通訳が「昨日です」と答えるようでは論外です。誰もオマエ(通訳)になんか尋ねていない、分かり切った質問でもそのまま伝えなくてはならない、通訳は究極の黒子なのです。

 通訳のことに限らず、本社の理解というのは出先の人間にとって永遠のテーマなんですが。


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中国の反日掲示板

 先日なにげなく中国の一般的な(あまり過激ではない)反日掲示板百度貼吧/抗日吧を見ていて、吹き出してしまいました。それと日本と中国の掲示板に意外と多く共通点があることに気がつきました。

 まずスレタイですが「打倒!日本帝国主義」とか「中日再戦の日が倭族滅亡の日だ!」とか勇ましいものもありますが、中には「なぜ日本製品不買運動が必要なのか」とか「中日関係・・・私の考え」など内省的なものもあります(もちろん書き込みは別)。

 面白いところでは「中国男子は日本のビールを飲むな」とか「日本の美女」とかちょっとわけのわからないものもあります。まあどこでも同じなのかも知れませんが、主張が同じもの同士だと互いにヘンな攻撃もできないので、「日本のビールを飲むな」スレなんかの書き込みは「オレは日本のビールは飲まないよ」「中国のビールしか飲まない」「オレも・・・」とか延々と書いてありますが、やはり盛り上がりに欠けることは否めません。

 またスレタイだけ見るとついクリックしてしまう「日本の美女」を覗いてみると、小泉首相がコラされて情けない姿になっていました。

 さらに中国特有だなーと思う「抗日戦争の英雄○○周年」やらかわいいんだかかわいくないんだか「反日(抗日)図案を描いたよ!」というものもあり、なかなかの乱立ぶりです。
 そこにたまに訪れる日本人(だろう)が「日本最高!」とか煽りスレを立て、釣りレスや中国を小バカにした絵(先行者のGIFアニメなど)を貼っていき、またものの見事に中国人がいっぱい釣られています。さらに書き込み内容いかんによっては中国当局らが監視や削除もしていますので、ますます混乱に拍車がかかります。

 また日本と同じだなーと思うところは反日図案というかポスターのようなデザインを掲示板で互いに披露し合っては、日本だと「ぐっじょぶ!」とか「おつ、もらったよ」のようなレスがされているところでしょうか。中国の反日層の厚さを感じさせます。
 ただ反日の絵ばかり見ていると、日本人としてはそれでブルーになってくるのですが。


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上海市浦東新区

 現代上海の発展は浦東の発展とともにあった、と言ってもそれほど語弊はないでしょう。

 上海の真ん中には黄浦江という大きな川が流れており、その川が上海を大きく二つに分けています。その言葉の通り黄浦江の東を浦東と呼び、西を浦西と呼びます。

 現在日本から国際線の飛行機で上海に来る場合、浦東にある上海浦東国際空港に到着します。それからタクシーやバス、リニアモーターカーなどを利用して市街中心を目指すのが一般的な方法です。

 浦東というところは15年前まではただの寂しい農地が広がるばかりの土地でした。その頃はあまりの貧しさのせいか外国人立ち入り禁止区域だったそうです。それが政府の号令一下浦東大開発が始まるとともに目覚ましい進歩を遂げました。よくテレビで上海を紹介するときに使われる上海のランドマーク『東方明珠』や地上88階建ての『金茂大厦』など近代高層ビル群は浦東の陸家嘴にあります。
 ここまでくるには相当な資金を投下したことでしょう。「上海ばかりいい目を見て」という外地人のぼやきが聞こえてきそうですが、これには江沢民、朱鎔基といった旧中央重鎮たちが上海市長出身ということとも関係していそうです。
 また浦東には外高橋と呼ばれる地域には開発区や保税区が設置され、多くの日本企業が進出して工場などを構えています。

 しかしなんと言っても上海と言えば浦西です。今でも上海っ子の中には「浦東は上海ではない」と言ってバカにする人がいます。

 租界と呼ばれた外国人居留区が発展してできた国際都市上海は、黄浦江の西のほとりから始まりました。ここ15年で農地から変貌した浦東と比較しようもありませんが、歴史あるところも遊ぶところも浦西の方が断然多くあります。そもそも浦西という言葉も浦東という言葉に対して生まれたようなものです。

 しかし上海で生活していて、あるいは上海の話をするときに、「浦西と浦東」という分け方は多く出てくる表現です。訪れたことのある方もない方も上海の地図など眺めてみてはいかがでしょうか。

 上海外環城区図(上海都市区域図)
 http://smi.stn.sh.cn/sh_map/mainmap.htm


中国でお買いもの

 日本にいる友だちから買い物を頼まれることがあります。ま、お安いご用なんですけど。
 たまにお安いご用じゃないご用もあります。お目当てのモノが見つかればお安いご用なのですが、お安くないのはそれが見当たらないときです。

 中国は広い広い国ですから、どこかで誰かが私の欲しいモノを売っていることは間違いないのですが、それが果たして古北の家楽福なのか静安寺の久光なのか義烏の卸売市場西棟2FのEブロックなのかはたまたラサのバザールの毎週土曜日の朝にだけ姿を見せるチベット族のじいさんなのかがわかりません。

 そこに辿り着く道筋が迷路のようなのです。買い物を難しくしている理由は中国人が提供する「ネットワークの有無」と「情報の確実性」の二つにあります。

 ネットワークの有無とは、なにかを探していて身近な人や店員に「こういうものはないか?」と尋ねるとよく分かります。日本だったら「ちょっと探してみます」「あの人なら知っているかも」「初めて聞きますが、調べてみます」となんらかの『拡がり』があります。
 中国では振り向きざま、「没有(ない)」。終わり。
 しかもあいつら、店員同士のおしゃべりに夢中で、こっちを向いてそのひとことを言い放っただけですぐおしゃべりに戻ります。努力のかけらもありません。
 ちなみにデパートでプレゼントの買い物をしていたjozuegomaさんの名言があります。

「探してから言え~!!」

 情報の確実性とは中国人の根拠のない主張です。普通、日本人は提供した情報に責任を持ってくれます。持てなければあらかじめそう断ります。もし間違っていたことを指摘すれば「ごめんなさい、確認します」とか「そんなはずがない、もう一度私が聞く」とか「それじゃあ、こっちだ」とか『責任』を感じてくれます。
 中国では何を聞いても「不知道(知らない)」。終わり。あるいはウソを蕩々と述べます。以上。
 しかもあいつら、情報が間違っていたことを指摘するとしらばっくれるか、笑ってごまかすか、逆ギレします。すまなかった、申し訳ないという概念がありません。
 ちなみに明らかに間違っている釣り銭を主張する(タブンワルギハナイ)店員と勇敢に戦って見事に散ったくまさんの名言があります。

「多いです、無意味に自信満々の人達が。。。」

 とまあ、このように難しい中国の買い物ですが、みんなそういうことを知らないで気軽に数多くの買い物を依頼してきます。買い物を頼む側が知っておいて欲しいのは我々現地在住の者にとっても買い物には難易度があるということです。

 ちなみに初級というのは「どこに行ってもよく見かけるモノ」「過去に購入実績があり、売っているお店が分かっているモノ」。ようするにカネさえあれば手に入るものです。

 中級は「見たことあるけど、どこにあったっけ」「製品は分かったけど、商品名が分からない」。カネに加えて情報の収集能力と分析能力、さらに加えて経験と勘が問われます。

 上級が「は?オマエん家のばあさんが、去年どこかでごちそうになった竹茶だったか笹茶だったか?」「え?中国の女優が使っている真珠クリーム?女優って誰?髪が長くて、すごくキレイでTVでは中国語を話していた?」・・・ふーん。超能力者でもきっついよ、それ。オマエらが中国人と共謀してオレの人生の貴重な時間を喰いつぶしているんだな?ようやく分かったよ。


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髪の毛から醤油

 ここ中国ではありとあらゆるものにニセ物があります。
 なぜか?
 答えはカネになるから。

 これほど目先の利益に弱い国民を見たことがありません。カネになるモノは信用でも権利でも友人でもなんでも売ります。共通の価値観はお金だけと考えれば、ある意味とても合理的。

 昨年の暮れに、在上海の台湾人の間に出回っていたチェーンメールで立て続けに2本怖い新聞記事を読みました。ひとつは『再生点滴針』、もうひとつは『髪の毛醤油』。
 ああ、もう!新しく日本語にこんな変な単語作っちゃったよ、中国のバカ!

 『再生点滴針』の記事は写真付きでした(捨てなければよかった)。
 どこかの工場の中で、汚い格好をしたおじさんが使用済みの長いチューブが付いたままの【医療器具】を湯気が立つお風呂みたいな水槽に漬けて長い棒でかき回しているところ。
 おじさんのナナメ後ろではおばさんが部屋に渡されたロープにその【医療器具】をたくさん吊しています。おばさんの奥の棚にあるのは真新しいビニール袋の束。青い太文字ではっきり『一次性(使い捨て)』と読めます。
 そっかー、さすがの中国人も包装用のビニール袋までは再生できなかったんだ。ふーん、納得。それより、みんな笑いながら仕事をしていてなんだか楽しそう。そーれ、万国っの労働者♪

 おい。
 そんなものお湯に漬けて何してんだよ、しかも笑いながら干しちゃって。ここまでフルオープンな小道具満載だと「いくら何でも人間はそんなヒドいことはしない」とか「悪いことをしている人は必ず後ろめたいところがある」とか日本の常識をいろいろ壊さなきゃいけないだろ。

 もうひとつ『髪の毛醤油』の方は記事の出所が書いてありました。昨年10月の『瀋陽日報』という新聞の連載記事だったようです。読むとシャレになっていないことが書いてありました。それは現在中国大陸で使われている安い醤油の相当量が大豆を加工して作るのではなくて、髪の毛から作られているとのことです。

 そもそもこれはスクープした新聞記者が汚い格好をした超低賃金労働者が美容院などで髪の毛を集めていることを不思議に思い、彼らの後を付けていくことからスタートしました。彼らは床屋や美容院で毛髪を1斤(500g)4角で買い集め、それは秘密のルートを通って秘密の工場に辿り着きます。そこでは集めた毛髪を化学薬品で溶かしてアミノ酸を取り出し、これに醤油っぽい色素を加えれば、あーら、不思議。醤油が出来上がり!というわけです。※1元=10角=約13円

 筆者は「美容院などで集められた髪の毛は染めてあるものがあり、髪の毛の山の中には紙くずやタバコの吸い殻が混ざっていた」「化学処理と色素の混入によって醤油は発ガン性物質が大量に含まれている」と憤慨して書いてありましたが・・・。私は「なんかその、ツッコミを入れるべきところが違うんじゃないかなー」と微妙な感想を持ちました。

 だって、醤油って髪の毛から作るもんじゃなくて、普通、大豆から作るだろうよ。
 
 一瞬この記事の共通テーマを『グルメ・クッキング』にしちゃおうかなって思っちゃったよ。


阿倍仲麻呂

あまのはら ふりさけみれば かすがなる
みかさのやまに いでしつきかも

 中国で活躍した日本人で最も有名なひとりは阿倍仲麻呂でしょう。古今和歌集と百人一首にも入っているこの有名な歌は、彼が帰国直前に秋の蘇州で月を見上げて詠んだ歌と伝わっています(結局船は難破し帰国は果たせず)。

 彼は20歳のときに遣唐使の一員として唐にやってきて時の都長安に留まり、かなり高位まで出世しました。その驚くべき才能を裏付けるかのように、唐詩も残しており、清代ですが乾隆帝勅撰の『全唐詩』にも彼の作品が収められています。日中双方の皇帝勅撰集に別言語の詩歌が入るなんて、本物の化け物です。

 そのスーパーマン阿倍仲麻呂にはこれまたスーパーな友人がいました。唐代の大詩人李白です。

日本晁卿辞帝都
征帆一片遶蓬壺
明月不帰沈碧海
白雲愁色満蒼梧

 これは李白が西暦754年に阿倍仲麻呂が後に唐招提寺を作る鑑真らと一緒に帰国する際に乗っていた船が遭難したと聞いて、嘆いて詠んだ詩です。『日本晁卿』とはもちろん阿倍仲麻呂のことです。
 李白は阿倍仲麻呂と同い年でした。ほかにも王維などが阿倍仲麻呂と親交があったことが分かっています。ずいぶん大物と付き合っていたんですね。
 結局、阿倍仲麻呂は遭難はしたものの生きており、最後は長安で生涯を終えました。

 現代中国人にはあまり知る人が少ない阿倍仲麻呂ですが、彼の印象は当時の中国人の心の中には深く刻み込まれたと勝手に想像しています。いくつか理由があるのですがそのうちのひとつ、中国の昔の説話集の中には日本人が出てくる話がありますが、だいたいにおいて良い印象に書かれています。近現代中国の反日映画などとはエラい違いですね。
 その中のひとつに中国に留学に来ていた眉目秀麗、才気煥発な日本の王子が囲碁で中国の名人を追いつめる話があります。結局日本の王子は負けるのですが、その時日本の王子は「今手合わせした男は中国で何番目に強いのだ?」と尋ねます。尋ねられた者は中国の威信を考え、本当は中国最強の棋士だったことを伏せて「三番目だ」と答え、「小国の一位は大国の三位に届かぬのか」と日本の王子を嘆かせます。・・・たしかこんな話だったと思います。記憶違いだったらごめんなさい。

 もちろん阿倍仲麻呂だけではなく、古くは小野妹子や時代は下って空海など、中国で日本人の評判を上げた人はたくさんいたことでしょうね。


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行くぜ!カラオケ!

 先日、新製品の発売を祝って会社の幹部職員を引き連れて夕食を食べた後、カラオケボックスに行ってきました。総経理は不在でしたが、そこはそれ、たまにはオレがおごるよということで。
 参加者は全部で10名、行ったところは必愛歌(BIG ECHO)という日系カラオケボックスです。初めての日本人でも気軽に入れるカラオケボックスはほかに銭櫃(Cash Box)などがあります。

 さて必愛歌(BIG ECHO)ですが、さすがに有名店だけあって入り口のカウンターは待ち時間を潰している客でいっぱいです。しかし我々は予約を入れていたので比較的すんなり部屋の中に案内してもらいました。
 部屋に入ると中国にしてはキレイです。ソファに座っても、ファブリーズしたくなるような匂いがしません。

 さて銭櫃(Cash Box)にもありますが、必愛歌(BIG ECHO)にも無料サービスのビュッフェがあります。
 私たちが行ったときには、鶏の唐揚げ、ポテトフライ、いかリング、サラダ、寿司(のり巻き)、炒麺、炒飯、ボルシチや溶きタマゴの各種スープ、各種ドリンクなどがありました。もちろん、食べ放題、飲み放題。でもマズいです。みんな喰わなきゃ損とばかりにいろいろ皿に取って部屋に持ち込みます。オマエら、ついさっき「吃飽了(おなかいっぱい)」と言っていただろう?

 部屋に戻ったらさっそくみんなで食べ始めます。みんな口の中に食べ物がいっぱい入った状態でこちらを向いて、「先にオマエが歌ってくれ」ですと。食べてからしゃべれよ。
 「それじゃあ・・・」と最初に一曲歌いましたが、みんな食べることと料理を評価することに一所懸命で、もちろん誰も聴いちゃいません。ちょうど私が一曲歌い終わる頃には、みんな一通り食べたようで、今度は予約マシーンに群がっています。

 さて中国人のカラオケですが、日本人がひとつだけ驚くことがあります。それは「連続して歌の予約を入れること」。中国人には普通の行動ですが、さすがにひとりで連続五曲目のイントロが始まってもまだそいつがマイクを持っていたりすると、後ろから殴りつけたくなります。
 上手い人などを見ると、「これは・・・アンコールされることをあらかじめ予期しての行動なのか?」と思ったりもしますが、下手くそは下手くそなりに「次は挽回するから、ね、ね。もう一曲聴いてくれる?」というようなカンジが否めず、またいつもの如く、何も考えてない行動の結果だなと結論付けました。

 ときどき思い出したように「オマエも歌え」と言いますが、既に予約が20曲も入っていて、さらに予約マシーンの前に3人も陣取っています。
「オレ、一度家に帰ってもいいかな?」


農夫汽茶

 rindaさんの中国飲料TB企画に参加しました。

Ferrari=フェラーリ=法拉利
 中国在住のみなさーん!何かおもしろい表記があればTBしてみませんか? Tobermory さんより、中国関連で相互TBすればおもしろそう とお話があり、やってみよう♪かな。
で、あまりにも範囲が広いのでとりあえず「飲料系」で。



 最近仕事中のお気に入りです、『農夫汽茶』。炭酸入りのレモンティーなんですけど。口当たりが爽やかで、きりきりに冷やして飲むとおいしいです。もともとこれを作っているグループは『農夫山泉』という中国ではメジャーなミネラルウォーターのブランドを持っています。

 ところで炭酸水なんですが、欧米ではよくミネラルウォーターの炭酸のあるなしを「ガス入り」「ガスなし」と呼び習わしますよね。中国語もそこから来ているのではないかと思いますが、炭酸水のことを『汽水』と呼びます。日本人でも見て一発でそれと分かる漢字表記の素晴らしさ!で、これは『汽茶』!

 私はもともと『ペリエ』みたいな炭酸の入ったミネラルウォーターが好きで、朝起きても食事をするときも手放せません。しかも炭酸強めのものが好きなので、シャーロック・ホームズも持っていた炭酸水製造機を購入しようかと真剣に検討しました。最近の傾向である微炭酸飲料は「気が抜けているみたい」に感じてダメです。

 もともと酒はあまり強い方ではありませんので、邪道ですがスコッチでもブランデーでも割れるアルコールはなんでも『汽水』で割ります。胃腸が疲れている時や軽い食事なんかのときはワインも割ります。おまけに風呂上がりには果汁100%ジュースを『汽水』で割るし、蒸し暑い夏の夜は濃くいれて冷ました紅茶やフレーバーティーも『汽水』で割ります。

 ほかにも、ぶどうなど水分の多いフルーツも大きめのカップにどかどか放り込んで『汽水』割りをします。そのままでもおいしいものですが、物足りない方にはぶどうならワインや100%グレープジュースを好みの量だけ入れて汽水割りをお勧めします。マンゴーなら薄めの紅茶や100%オレンジジュースを足してから汽水割り、というのもおいしいものです。

 このように広く応用の利く『汽水』ですが、コーヒー系と牛乳系はお勧めしません。。。あ、お好きでしたか?


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